大 井 手 橋
 

▼この橋は、当初昭和12年4月に架けられましたが、すぐ北にある苦楽園口橋と共に、阪神大
震災で相当大きなダメージを受け、地震のあと間もなく閉鎖され、苦楽園口橋に先だって架け替
えの工事が開始されました。                              
▼まず、橋の南側に歩行者と自転車用の仮の橋が架けられ、元の大井手橋は、全部取り壊されま
した。橋桁の基礎の工事は川の両側で同時並行的に行われ、次に、橋桁の工事という段階で注意
深く見ていますと、橋桁はどこかの工場で製作し現地に持ち運ばれたものでした。それも長さは
なんと、橋の長さのおよそ3分の1の長さのものでした。仮に渡した台の上にレールを引き、そ
の上をすべらせて、およそ3分の1の長さの橋桁を3本、縦に並べ、それらをワイヤーで引っ張
って1本にするという方法で橋の長さの桁を現場で製作していました。そのようにして製作した
橋桁を幾本も縦に並べて作ったのがこの大井手橋です。                  
▼橋の両端には、以前の橋に備わっていたのと同じ欄干端(この横の面に「昭和一二年四月」の
彫刻があります)が置かれ、少しでも昔の面影を伝えようとの管理者の腐心の跡が窺えます。 

  
 

なお、橋の位置図はこちらにあります